テン大books 【2020年12月企画 ~ 2020年今年の本Best1 ~ 】
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2020年が間もなく終わろうとしています。
この一年は新型コロナウイルス感染症によってこれまでとは違った一年になりましたね。
テン大booksもZoomを活用した読書会に切り替えましたが、その結果皆さんと会って話すという機会が減ってしまいとても残念でした。
一方で私たちは、この生活スタイルの中での本という存在、読書という行動に新たな側面を見出したのではと思います。
本は変わらず私達のそばにあった。
変わらず私達に実りを与えてくれた。
そのことに改めて感謝するとともに、きたる2021年が本を取り巻く環境と私たちにとって良い一年であることを心から願います。
ということで!
今年最後のテン大booksは少し趣向を変えて、皆さんにアンケートをとる形で「今年読んだ本の中で1番の本!」を教えてもらいたいと思います。
1冊だけ選ぶのは難しいかもしれませんが、どんな本をご紹介いただけるのか楽しみにしています。
ぜひお友達にもこのアンケートをご紹介ください、結果はブログにてご紹介させていただきます。
今月はアンケートのみの開催となります、締切は2020年12月20日(日)です!
多数のご回答をお待ちしております。
テンジン大学 テン大books 運営スタッフ より
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今月のテン大booksはアンケートのみの開催となります。
[回答締切] 2020年12月20日(日) (終了)
結果はブログ( http://tendaibooks.blogspot.jp/ )で公開します。
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【開催報告】
20名の皆様にアンケート回答をいただきました、ありがとうございました!
推薦コメントも含め掲載しております、2021年読書の参考にされてくださいね。
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2020年、私たちの時代は新しいステージに進んだのかもしれません。
変わること。
変わらないこと。
その両方を強く意識した一年でした。
2021年、私たちは前に進んでいきます。
柔軟に、したたかに。
優しく、そして強く。
そんな生き方を模索しながら、皆さんと一緒に読書をしていけたらと思います。
来年もテン大books をどうぞよろしくお願いいたします!
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[ 回答一覧 ]
れん
ツバキ文具店(幻冬舎文庫)小川糸
こんなご時世だから、ほっこりしたくて。大切な誰かに、手紙を書きたくなるそんな優しい気持ちになります。
しのぶ
34丁目の奇跡(あすなろ書房)ヴァレンタイン・デイヴィス
ミステリー大好きな私ですが、今年のベスト本は優しい気持ちになってホッとする、心があたたまる物語を選びました。
たかた
静寂とは(辰巳出版)アーリング・カッゲ
著者は世界で初めて三極点(南極点、北極点、エベレスト山頂)に到達した世界的に有名なノルウェーの冒険家。冒険家と聞くと、刺激を求め、切り開き、立ち向かう「動」イメージがします。ですが、著者は逆に「静」、「静寂」の大切さを極地で体感し、それを記しています。今年は、人類史上初ともなるでしょうか、世界中の人が「籠る」体験をほぼ同時にしていますし、今後も続くかもしれない。その籠るはどこか「静寂」に繋がっていくものでしょう。籠り、そして「静寂」の中で、自分自身と向き合わねばならない時間を過ごした私たちが、今後、どう自分を深めて行くのか、思い至る本になっています。
るんるん
こちらあみ子(ちくま書房)今村夏子
表題作、こちらあみ子は大好きな短編でこれまでにもう何度も読み返しました。あみ子を取り巻く家族や同級生の心の機微が、技巧的に描かれていて、思わずため息が出るほどです。また、あみ子の喋る広島弁が物語とマッチしていて何とも味わい深い雰囲気が出ています。読んでいると胸が苦しくなるのですが、ふとした時に読みたくなる不思議な作品です。
akiko
3日後引き寄せ日記(大和出版)Happy
図書館で偶然借りて読みました。これから書いてあることを実践してみようと思います。
ゆうじじい
お楽しみはこれからだ(文藝春秋)和田誠
「映画に出てきた名セリフ」と和田誠の絵が素敵です。ずいぶん昔に読んだ本でしてがたまたま最近手に入れたので読み返しました。まだまだ見ていない映画も多かったのですが、やっぱり映画はステキだし、映画館に行きたいとあらためて思いました。
ゆ
夏の嘘(新潮社)ベルンハルト・シュリンク
全編を通して感じる不安と不確かさ。不測の人生の物語。あのとき、どうして本当のことがいえなかったんだろう。朗読者の著者ドイツの作家シュリンクの短編集。ジュンク堂福岡店の数人で読む外国文学特集の棚で、みつけた。
あみ
ペンギン・ハイウェイ(角川文庫)森見登美彦
出版された当時もかじりつくように読みましたが、2020年、おうち時間が増えて気分も下がることが増えた時にこの本は気分を明るくしてくれました。何度読んでも、しなやかな強さを感じられる一冊です。
おとめ
イノセント・デイズ(新潮文庫)早見和真
そんなに読書家ではない私ですが…読み始めたら止まらない、という経験をした、初めての作品です。店長がバカすぎて、を読みたかったのですが、図書館では借りることが出来ず…(この本読みたい、と思った時に読めないと、そのまま読まなくなってしまいます。)あらすじを読んで気になったので、同じ作者さんのこの作品を借りて読んでみました。本にもきっと読むべき時期、みたいなものがあって、今の私にはこの本がそれにあたったのかもしれません。内容的には重いです。重いのですが、救いようのない重さ、暗さ、とも違うように思います。私は感想を書くことが苦手なので、この作品について語ることはしません、出来ません。語ることが出来たとして、この作品は読む人によって見え方が変わってくるのかな?と思うので、気になっている人には是非読んでもらいたいです。そして読後の感想を聞いてみたいです。
むっさん
そして、バトンは渡された(ポプラ社)瀬尾まいこ
複雑な家庭環境で育ち、父親が三人、母親が二人いる女子高生、森宮優子。そんな彼女と親達とのふれあいを描いた優しい物語です。年齢が近いので、主人公の三人目の父親、森宮さんに感情移入しながら読みました。主人公の森宮さんに対する信頼や感謝を感じられるシーンが随所に出てくるので、感情移入してる身としては思わず目頭が熱くなりました。特に二人で合唱コンクールの歌を歌うシーンがよかったです。基本出てくる人は皆いい人で、重いシーンもないので、気軽に手にとって読んでもらいたいです。
たなかあいこ
北里大学獣医学部 犬部!(ポプラ文庫 )片野ゆか
犬を買う(飼う)人がいる。犬を捨てる人がいる。犬を救う人がいる。犬を救う人に救われる人がいる。シリアスっぽくなっちゃいましたが、語り口はポップで、犬に翻弄される部員がかわいい楽しいノンフィクションです。でも、学生活動ならではの悩みや命に向き合うやるせなさ、いろいろあります。解説、馳星周。
あまの
カササギ殺人事件(創元推理文庫)アンソニー・ホロヴィッツ
ミステリーランキングを制覇しているらしいことを本屋でみかけ、ミステリー好きとしては読んで見なければ、と思っていた本です。それでも積ん読があるし、いつか読もういつか読もうと先伸ばしにし、ようやく手に入れてよ見始めると…!なんと、私の好きな古典ミステリーではないか!と、わくわくしたのを覚えています。前半はアガサ・クリスティやホームズ好きが喜ぶ古き良きイギリスの雰囲気満載。さて、犯人はあの人かな、と思いながら下巻に突入すると…?ひとつの作品ですが、たっぷり2作品分のミステリーで大満足の一冊でした。
犬好きの猫背
嵐が丘(集英社文庫)Eブロンテ
心の中に愛か拒絶かしか存在しない主人公の激しさと醜怪さ。その呪いを越えて互いに認め合う穏やかな力を手に入れた子供世代の覚醒に長編ならではのカタルシスを感じました。賛美と否定だけが無限に続く狂気の世界観に、心がへとへとになりながらもなお読み進めずにはいられない、凄惨美のような本でした。
たけし
古くてあたらしい仕事(新潮社)島田潤一郎
たったひとりの出版社、夏葉社。島田さんの本に対する真摯な姿勢に心打たれました。本を読む者として、矜持を正したいと思います。
ごう
神さまのビオトープ(講談社タイガ)凪良ゆう
うる波は、事故死した夫「鹿野くん」の幽霊と一緒に暮らしている。その生活で描かれる4編。周りからみえない鹿野くんとの日常、その生活のなかで起こる哀しみ・息苦しさ。ひとつの幸せへの問いかけのように感じられた。例えば、当たり前のズレ、固執した自分よがり、人間性、噂と仮面、情報と情緒の齟齬、秘密の花園。これは、かなり良かった。積読消化中の一冊。
春
池上彰が聞いてわかった生命のしくみ(朝日文庫)池上彰
なんとなく!
W
ひかりの魔女(双葉文庫)山本甲士
ほっこりします。シリ-ズで三冊出ています。
凹美
という、はなし(ちくま文庫)吉田篤弘
ベスト本はこれ!
たかと
生きるはたらくつくる(つるとはな)皆川明
何かを作ったときに生まれる、その"もの"自体ではなく、その先にある"よい記憶"。それが大切で、それが人の生き方を変えるという。何かを"つくる"ということを考えさせてくれる本でした。
MARU
芽むしり仔撃ち(新潮文庫)大江健三郎
読書会課題図書で読みました。1958年の作品ですが、コロナ時代と言われる今、読むにふさわしい本だと思います。誰が、何が、悪いのか。私達は何をすべきなのか、何をしてはいけないのか。えぐられ、問われ、考えさせられます。23歳でこのような作品を生んでいることにも感銘を受けました。